みみサポ集音器(全4種類)の選ばれる理由やデメリットを解説
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近畿地方を中心に実店舗を構えるメガネ本舗では、「みみサポシリーズ」として4種類の集音器を販売しています。
お手軽な値段で良質な聴覚ケアを届けるため、実店舗でのフィッテイング経験をもとに開発された、みみサポシリーズ4機種の特徴を、それぞれ口コミをもとにメリット・デメリット、参考価格まで解説します。
[目次]
みみサポ集音器で最も多機能な「みみサポアクティブ」
みみサポシリーズの中で最も高額なのが「みみサポアクティブ」。専用のスマホアプリと連動させることで、使う人の聴力に合わせカスタマイズができる高性能な集音器です。
特徴
30代から70代の本格的な聴力ケアをしたい人に向け開発されたのが、「みみサポアクティブ」です。
片耳3gの超軽量なイヤホン型集音器ですが、7つの機能がついている専用アプリと連動することで聴力に合わせた細やかな設定ができます。
専用アプリの機能
- 10段階の音量調整
- 「オリジナル」「標準」「騒音抑制」「屋外」の4種類の環境プログラムで音を調整
- イコライザ機能を使い、周波数ごとに音量を微調整
- 「街」「レストラン」「家」の3シーンに合わせた雑音抑制モード
- 「ノーマルモード」「TVモード」「会議モード」「対面モード」の4シーンに合わせたマイクの指向性の設定
- 大きな音から耳を守る、4つのレベルの最大出力制限
- アプリで聴力測定をしたのち、測定結果を音量・音質に反映
さらにイヤホン部分には、言葉の聞き取りに特化した音を再現させるため補聴器に使われるレシーバを使用しています。
1回の充電で約10時間使うことができ、Bluetoothにも対応しているため、集音器としてだけなく音楽を楽しむこともできます。
良い口コミ・メリット
- 「イヤホンがわりに使っています」
- 「スマホ経由で調整ができるところがいい」
- 「他の集音器を試したが、それなりのお値段のものが良いとわかった。周囲の雑音などは軽減されている」
高額な商品のため、口コミは多くはありませんでした。
みみサポアクティブ最大の特徴であるスマホ専用アプリに関しては、「サポートする家族が同居していることが前提」と意見が述べられています。高齢者が自力でスマホを操作し、細やかな調整をするのは困難でしょう。
しかし口コミの続きには「調整する家族が聞きたい音量にあらかじめ合わせたテレビをつけ、聞こえ具合を尋ねながら調整ができる」と書かれていました。
聞こえの問題は本人だけでなく、周囲の家族にもストレスを与えます。家族の心地よい音に合わせて音量の増幅や男女の声の聞こえ具合まで、アプリのイコライザーで調整可能。使いこなすと家族をつなぐ大切な1台になると言えるでしょう。
悪い口コミ・デメリット
- 「イヤードームの種類が少ないので、私には合わなかった」
- 「音質的には高音よりのため、音楽鑑賞用としては低音域が出ない」
※イヤードームはイヤホンの先に付け耳穴に差し込むシリコン製のもので、イヤーピース、イヤーチップなどの名称が使われることもあります。
人の言葉をとらえることに特化しているイヤホンのため、Bluetoothを使った音楽鑑賞の音質には物足りなさを感じるのでしょう。
イヤードームは、2種類のドーム型にS・M・Lの3種類のサイズが用意されています。特にセミオープン型のイヤードームは、スリット(切れ込み)を3本入れ言葉の聞き取りに特化した音を再現するAir fittingドームを採用しています。
参考価格
アマゾンのみみサポストアでは40,700円、ビックカメラでは51,700円で販売されています。なお価格は全て税込で表示しています。
楽天市場では複数の店舗で販売されていました。メガネ本舗楽天市場店では、整備済み品(中古)のみが販売されており29,800円。
新品の底値は、スマホの中のメガネ屋さんで49,000円。最も高額だったのは、コジマ楽天市場店とメガネ補聴器の専門店アイニードの51,700円です。
みみサポ集音器の「みみサポスマート」はシンプルな耳穴タイプ
「みみサポスマート」は、「みみサポアクティブ」ほど高機能ではありませんが、同じ耳穴タイプの集音器です。
特徴
みみサポアクティブの音量調整が10段階に対して、みみサポスマートは6段階。出力主要周波数も、アクティブの250Hz〜6000Hzより若干幅の狭い300Hz〜5500Hzです。
スマホアプリとの連動はされておらず、集音器単体で操作します。
しかし、補聴器に使用されるレシーバーを搭載し、会話に特化した聞こえを求めるコンセプトはみみサポアクティブと同様です。
連続使用時間は同じ10時間で、Bluetooth対応。みみサポスマートには、使いやすいように日本語ガイダンスが用意されています。
良い口コミ・メリット
- 「耳にフィットしていて音声案内をしてくれるのが良い」
- 「イヤホン式なので、日常生活で気にせず使える」
- 「見た目がスマートで抵抗なく装着できる」
- 「ハウリングせず、想像以上にはっきりと聞こえる」
おしゃれでカジュアルなデザインが気に入っているという声が多くあります。集音モードとBluetoothがあるので、日常生活で使える幅は広いと言えるでしょう。
「イヤホンタイプとしては安価で、メガネ本舗のアフターフォローもあるので安心」という意見もありました。
悪い口コミ・デメリット
- 「雑音はかなり入るので、慣れが必要」
- 「ザーという音がずっとしているけれど、慣れるしかない」
- 「ボリュームの調整がしにくく、ノイズが入る」
- 「音声アナウンスの語尾が下がっているので、不機嫌に聞こえる」
一方、安い集音器と変わらない。聞こえ方が変わらず、アクティブにすればよかったという人もいます。
高度難聴には向いていない。最大にしてもやっと小さく聞こえるという声もありますが、聞こえ方には個人差があるということでしょう。
参考価格
メガネ本舗オンラインショップでは、17,600円で販売されています。
アマゾン、ビックカメラ、楽天市場のメガネ本舗楽天市場店でも同様の17,600円です。
またメガネ本舗楽天市場店では、整備済み品(中古)が12,700円で販売されています。
みみサポ集音器の「みみサポケット」はお手頃なポケット型
みみサポシリーズの中でも安価で手軽に使えるのが、「みみサポケット」です。
特徴
イヤホンコードをつなげて電源を入れるだけで使えるポケット型集音器の「みみサポケット」は、70代から90代の介護が必要な方でも気軽に使えるように作られています。
他3種類のみみサポシリーズが充電タイプなのに対し、みみサポケットは単三乾電池1本を使用しており「気軽に使える」と人気です。連続使用時間は約200時間とかなり長持ちです。
音量の調節はダイヤル式7段階調整で、本体のマイク部分を相手に向けることでより明確に音が拾えます。
「よく聞こえるモード」では、聞き取りにくい子音部分を際立たせる「高音強調モード」も搭載。
白い本体カラーにアクセントを効かせたブルーとグリーンの2色があり、集音器を思わせないデザインです。
良い口コミ・メリット
- 「単三電池1本で使用できコンパクトなのが良い」
- 「今まで補聴器や骨伝導式イヤホンは使えなかったが、軽くてなじみのあるイヤホンなので嫌がらずにつけてくれる」
- 「ラジオみたいだと気に入っている」
充電中の補聴器の予備として購入したり、外出時のお守りとして持ち歩いていたり、コストパフォーマンスの良さで気軽に利用している様子が伺えます。
介護施設にいる難聴の母親との面会用に購入した人からは「マスク越し、パーテッション越しの面会では、筆談が必須でした。この商品を購入してからは、机の上に置いてやっと会話ができました」と喜びの声がありました。
悪い口コミ・デメリット
- 「音として聴こえても、会話をする時には少し大きな声で話さないと伝わりづらい」
- 「音質はそれなり、ボリュームをあげると全ての音が大きくなる」
- 「イヤホン部分を含めて外見はチープ感がある」
常時使用するには、音質にやや問題がありそうです。「イヤホンの色が縄のようで嫌だ」という意見もありました。
複雑な操作ができない介護が必要な人や、どうしても会話がしたい時に使える気軽な集音器というのがみみサポケットの使い所のようです。
参考価格
みみサポケットのメガネ本舗店頭での価格は、9,900円ですが、オンラインショップでは8,580円で購入できます。
アマゾンでの価格は、4,950円。
楽天市場のメガネ本舗楽天市場店では、買い物マラソン期間中は50%オフの4,400円で売られていました。楽天市場のコジマ楽天市場店や楽天ビック店では、セール期間中でも9,900円です。
なお、ビックカメラでは9,900円で売られています。
みみサポ集音器の「みみサポヒアリング」は耳掛け式
補聴器の予備として使いたい人や予算を抑えたい人に人気なのが、みみサポヒアリングです。
左右どちらの耳にも使える設計で、耳の後ろに本体を沿わせながら耳穴にイヤホンを入れて使用します。
特徴
音量は3段階調節、充電式で連続使用時間は約50時間。
聞き間違いが起こりやすい、500Hzから2000Hzの高音域もしっかりカバーしています。
補聴器に抵抗感を感じる人も手に取りやすいシャンパンゴールドの本体カラーで、初めての聴覚ケアとして気軽に使えるでしょう。
良い口コミ・メリット
- 「軽いので、耳への負担も少なく快適」
- 「今までの集音器とは違う音質で、自然な声」
- 「肌色が嫌だったので、シャンパンゴールドがうれしかった」
みみサポヒアリングの耳かけ部分は樹脂が使われ、耳にフィットしてズレにくくなっています。
口コミからも装着感の快適性が伝わってきます。「自然な音」という口コミが複数あり、同価格帯の集音器の中では音質が安定していると言えるでしょう。
悪い口コミ・デメリット
- 「充電が高齢者には差し込みにくい」
- 「ピー音がうるさい」
- 「複数人が話していると、聞き分けが難しい」
集音器の口コミで見られる「ピー音」というハウリング音が、みみサポシリーズの口コミで初めて出てきました。
「ハウリング音は、装着してからスイッチを入れると今のところない」という意見がある一方で、「耳につけてスイッチを操作するのは勘で行うので設定が難しい」という意見もあります。
装着してからの操作性やハウリング音には、個人差が現れるようです。
参考価格
みみサポヒアリングは両耳タイプも販売していますが、ここでは片耳で比較します。
メガネ本舗オンラインショップでは、 9,900円で販売しています。
アマゾン、ビックカメラの価格も同様に9,900円。
楽天市場のメガネ本舗楽天市場店でも同様に9,900円。買い物マラソン期間中は10%オフの8,910円で販売していました。また整備済み品(中古)もあり、7,700円での販売です。楽天市場での底値は、スマホの中のメガネ屋さんの8,800円でした。
みみサポ集音器のまとめ
メガネ本舗で販売されている4種類の「みみサポシリーズ」には、それぞれの機種ごとに大きな特徴があります。
- スマホアプリを使い、測定結果をもとに自動で最適な音を反映できる「みみサポアクティブ」。
- 集音モードとBluetoothの切り替えができる耳穴式集音器の「みみサポスマート」。
- 介護が必要な人でも使えるように操作を簡単にし、単三乾電池を使用した「みみサポケット」。
- 初めての聴覚ケアとして手軽に使える、耳かけ式の「みみサポヒアリング」。
自分の求めるシチュエーションに合わせて選びましょう。
公式サイト:メガネ本舗(みみサポシリーズ)