ハビナースもしもしフォンのメリットと自作方法

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災害とは、それが起こるだけで怖いものですが、電気式の集音器を日ごろ使っている人にとっては「充電できない」「電池が買えない」などという形で、聞こえの問題が起こってしまうリスクが高まるという面での怖さもあります。

そんな「もしもの時」のために、電源いらずの集音器・ハビナース もしもしフォンをひとつ用意しておきませんか?

もしもしフォンの「自作」はできる?

その気になれば315円で作れる?

ロートとホース

もしもしフォンは、ちょっと器用な人なら、自宅で似た形のものを自作して、それで試してみるのもいいかもしれませんね。

プラスチック製のじょうごやロートを2つとホースがあれば簡単にできます。通販で買うときはじょうごやロートの先っぽとホースの口径を見定めてください。

参考価格:ヨドバシカメラなら税込315円

  • 高儀 TAKAGIPC ロート クリア 9cm 75円×2個
  • 三洋化成 GR-1520L1B [グラアスホース 1m] 内径15mm 165円×1本個

できれば店頭で寸法合わせ

じょうごやロートの先っぽとホースの口径を上手く合わせればボンドやテープで接続しなくてもできあがりますので、できれば店頭で実際に寸法を合わせてみるといいでしょう。

ハビナース もしもしフォンのメリットと人気の秘密

ハビナース もしもしフォン

ハビナース もしもしフォンの最大のメリットは「電源いらずで、いつでも使える」ということ。

なぜ、そんなことができるのかというと、ハビナース もしもしフォンは、簡単に言ってしまえば「子どもが使う、おもちゃの聴診器に似たようなもの」なんです。

伸縮可能なポリプロピレン製のホースの両端に、カップ状のものがついており、会話の際には、大きい方のカップを耳につけ、話し手には、小さい方のカップを口元に近づけて話してもらいます。するとホースを通じて、音がダイレクトに伝わる、という仕組みです。

実態は、まさにおもちゃレベルのチャチな仕組みですが、シンプルなだけに使いやすい、とも言えますよ。

ハビナース もしもしフォンのちょっと気になる点?

ハビナース もしもしフォンは、災害等で充電式や電池式の集音器が使えなくなった時の一時的なピンチヒッターとしてはおすすめですが、何度もホースを伸縮させれば傷んできますし、さらに「汚れた時に水洗い程度はできるものの、消毒はできない」という大きなデメリットがありますので、常用するのはおすすめできません。

あと、ホースは伸縮可能と言っても、最大で57cmなので、かなり近い距離でないと話せない、という不便さもあります。

いざという時の備えか、あるいは「自宅内で、至近距離の会話にのみ使用し、ある程度の期間を使ったら新しいものを買い直す」ぐらいの感覚で使う、という感じですね。

あと「気温の低い場所では、ホースの伸び縮みが固く、破損してしまうリスクが高まる」という趣旨の声も多いですから、冬場などは注意が必要ですよ。

ハビナース もしもしフォンの商品概要・購入価格など

商品概要

もしもしフォンの説明書
引用:ピジョンタヒラ

写真を見ると長いものと短いものがありますが、2本セットではありません。図のように27センチ〜57センチまで伸縮自在であるということを表してます。伸び縮みするだけでなく折り曲げることもできます。

  • カラー:ワイレッド
  • 材質:ポリプロピレン
  • 重量:40g
  • サイズ:長さ270〜570mm(伸縮自在)

購入方法と価格

ハビナース もしもしフォンは、アマゾン、楽天、ヨドバシカメラ、モノタロウなどのネット通販で購入できます。

価格はショップにより異なり1600円〜1800円台ですが、送料がかからないヨドバシカメラやアマゾンがお得ですね。

ハビナースってどんな会社?

「ハビナース」は会社名ではなく、スキンケア用品、育児用品でおなじみのピジョンタヒラが、1975年にスタートした介護用品ブランドです。

当初は「ハビリス」というブランド名でしたが、高齢者を介護する上で、もっともふさわしいナースになりたいという想いを込め、「ハビリス(ラテン語:ふさわしい)」と「ナース」からの造語である「ハビナース」に改めたそうです。