cheero軟骨伝導集音器(Otocarti MATE)徹底レビュー

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cheero軟骨伝導集音器(Otocarti MATE)

「最近、人の声が少し聞き取りづらい」そんな小さな違和感、感じていませんか?年齢を重ねると、少しずつ“聞こえ”に変化が出てくるのは自然なこと。

でも、補聴器はちょっと大げさに思えたり、見た目に抵抗があったりする方も多いものです。そんなときにおすすめなのが、耳をふさがず自然に音が届く「軟骨伝導イヤホン」。今回は、cheero(チーロ)から登場した軟骨伝導集音器(Otocarti MATE)の魅力をご紹介します。

信用金庫でも採用

cheero軟骨伝導集音器(Otocarti MATE)は信用金庫の窓口採用され、テレビや新聞などで報道された「窓口用軟骨伝導聴覚補助イヤホン」に用いられたものと同じ集音器です。

「cheero軟骨伝導集音器(Otocarti MATE)」の特徴と性能

cheero軟骨伝導集音器(薄藤)

cheero軟骨伝導集音器(Otocarti MATE)は、集音器としての機能に加え、快適性と実用性を兼ね備えた次世代の聞こえサポート機器です。ここでは、その特徴と性能を詳しくご紹介します。

耳の穴を塞がない「軟骨伝導」技術

耳の軟骨に振動を伝えて音を届けるため、耳をふさがず自然な聞こえ方が特徴です。周囲の音も聞き取れるため、安心して使えます。

軽量でスマートなデザイン

耳にかけるだけのシンプルな構造で、長時間つけても疲れにくい快適な設計。本体のカラーはグリーン(松葉)とパープル(薄藤)の2色で、男女問わず使いやすいデザインです。

集音専用だからこそ操作もシンプル

音楽再生やスマホ通話などの機能はなく、集音に特化。ボタン操作も簡単で、誰でも迷わず使えます。

主な性能スペック

  • Bluetooth:非対応(スマートフォン連携機能なし)
  • 主な用途:集音専用イヤホン
  • 操作方法:電源ボタン 音量調整(左右)
  • 充電時間:約1.5時間
  • 使用時間:連続約10時間
  • 充電方式:USB Type-C
  • 対象ユーザー:加齢性難聴の軽度・中等度難聴の方
  • 本体寸法:約18×23×70mm
  • 重量:約18g
  • 防水規格:IPX5
  • 付属品:集音器本体、軟骨伝導イヤホン(有線)、充電用ケーブル(USB-A to C)、有線接続用ケーブル(USB-C to C)、ポーチ、サポートホルダー(S,M,L,XL)、清掃用クロス、ネックバンド、取扱説明書 / 保証書(1年間)

cheero軟骨伝導集音器と骨伝導との違い

軟骨から音が伝わる

軟骨伝導とは?耳をふさがず音を届ける新技術

軟骨伝導は、耳の外側にある「耳介軟骨」に振動を伝えることで、音を内耳に届ける技術です。軟骨を通じて伝わった振動は、鼓膜を経由して内耳に届くため、聞こえが自然で違和感が少ないのが特長です。

この方法は耳の穴を塞がずに使えるため、周囲の音も聞こえやすく、閉塞感がないのも大きな魅力です。

骨伝導との違いは?圧迫感がなく音漏れが少ない

骨伝導は頬骨やこめかみを通じて音を届けるため、やや圧迫感を感じる場合があります。軟骨伝導は振動が軽く、より快適な装着感が特徴です。

側頭骨に圧着して頭蓋骨を振動させる骨伝導とは違い、比較的微弱な振動で音を伝えることができるため骨伝導に比べ音漏れが気になりません。

cheero軟骨伝導集音器 / 筆者の所見

cheero軟骨伝導集音器の装着方法

装着感 - 耳に負担が少なく快適

耳の穴を塞がない構造なので、長時間つけていても疲れにくく、眼鏡やマスクとの併用もスムーズです。耳周辺に軽く引っかけるように装着するだけなので、着脱も簡単です。

ただ、首からぶら下げるタイプを嫌う高齢者は意外と多いです。家族の方は、使い慣れるまで待ってあげる必要があります。

音質 - 雑音除去機能は限定的

人気のイヤホンメーカーなのでスピーカーの品質に問題はないと思いますが、集音はマイクが一つなので、方向性や奥行きを感じることはできません。

雑音を除去する機能が搭載されておりますが、イコライジング技術を用いたタイプなので雑音の除去は限定的なものとなります。

衣擦れの音は気になる可能性も

イヤホンにマイクが内蔵されたタイプではなく、首からぶら下げた本体にマイクが内蔵されております。このタイプは、歩きながらとか何らかの作業をしながら使う場合、衣擦れの音が入ってくるので、気になる方は要注意です。

操作性・バッテリー

cheero軟骨伝導集音器のスイッチ

高齢者にとっては、ボタン操作がシンプルで安心できます。特にボリュームの操作は直感的に左右個別に行えるので、操作すること自体に楽しんでもらえると思えます。

一方、1回の充電で連続使用が約10時間と電池持ちの良さは評価できますが、充電するたびにUSBコードを差し込まなければならない点はマイナス。楽ちんヒアリングのような充電台(写真下)があれば良かったです。

楽ちんヒアリング本体を充電しているところ

cheero軟骨伝導集音器のメリット・デメリット

メリット

  • 耳を塞がないから周囲の音も自然に聞こえる
    → 軟骨伝導技術により、耳の穴をふさがずに音が聞こえるため、周囲の環境音も自然に把握できます。屋外や家族との会話でも安心です。
  • 軽くて快適、長時間使用も負担が少ない
    → 軽量設計と柔らかな装着感で、長時間つけていても耳が痛くなりにくく、日常使いに適しています。
  • 操作がとてもシンプルで高齢者にもやさしい
    → ボタン操作のみで機能が使えるため、複雑な設定が不要。機械が苦手な方でもすぐに使いこなせます。

デメリット

  • 騒がしい場所では音が聞き取りづらいことも
    → 軟骨伝導は自然な音の伝わり方を重視している反面、大きな雑音が多い環境では集音した音声が埋もれてしまうことがあります。静かな環境での使用に最も適しています。
  • 音楽再生や通話などの機能はない(集音専用)
    → 音楽や通話の機能をあえて省くことで、聞こえに特化したシンプルな設計になっています。複雑な操作がなく、誰でもすぐに使い始められるのが魅力です。

購入時のチェックポイントと参考価格

グリーンとパープルのcheero軟骨伝導集音器

機能のシンプルさを理解しておく

Bluetoothやスマホ連携はありません。あくまで集音専用であることを前提に選びましょう。

保証・サポート体制を確認

人気のあるメーカーなので安心感がありますが、保証期間やサポート窓口なども事前にチェックしておくと安心です。

コストパフォーマンスを見極める

補聴器より手頃で、操作性も十分実用的。しかし機能性に対して、価格は割高です。

参考価格

※価格は税込み、どの店舗も送料は無料です。

  • 公式HP 29,480円
  • amazon cheeroストア 24,196円
  • 楽天市場 29,480円
  • Yahoo!ショッピング 29,480円
  • yodobashi.com 29,480円

まとめ

耳をふさがず、自然に音を届けるcheeroの軟骨伝導イヤホンは、聞こえに不安を感じ始めた方にとって非常に心強いアイテムです。

複雑な設定もなく、集音に特化したシンプル設計で、毎日の生活をもっと快適に。補聴器はまだ早いと思っている方に、まずは気軽に試してみてほしい製品です。

公式HP:
cheero.shop(ティ・アール・エイ株式会社)

cheero軟骨伝導集音器